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2006年03月24日

ゲーム+教育=?

はいはい唐突にニュースから引用だよー。

スクウェア・エニックスと学研、シリアスゲーム事業で提携

株式会社スクウェア・エニックスと株式会社学習研究社(学研)は、シリアスゲームの販売・開発において業務提携を行なうことと、シリアスゲームを専門に扱う共同出資会社、株式会社SGラボ(エスジーラボ)を5月1日に設立することを発表した。3月22日に都内で行なわれた発表会には、スクウェア・エニックス代表取締役社長の和田洋一氏と、学習研究社代表取締役社長の遠藤洋一郎氏が出席した。

シリアスゲームとは、ゲームをエンターテイメントのみに留まらず、教育や啓蒙活動、さらには広報活動など、多方面に活用する狙いを持たせたもの。一般への認知度はまだまだ高いとはいえないものの、最近は世界的な広がりを見せており、学術的な研究会も開かれている。

インプレス GAME WatchOpen@NewWindow

そろそろこういう話があってもいいんじゃないのかと思いました。

学校で教育システム工学概論なんてゆー授業があったんですよ。教育に道具としてコンピュータを持ち込むという試みは大昔から存在してて、CAIみたいな用語は検索するとわんさか出てきますOpen@NewWindow

この試みが実施されはじめたのはもう何十年も前になるんだけど、その頃のコンピュータの性能なんか推して知れちゃうわけで。結局大掛かりなクイズゲームにしかならなかった。それから様々な方法を学者さんたちがよってたかって頑張ったけど、今ひとつモノになりませんでした。だけど、これからもがんばるよ!○○先生の次回作にご期待ください!~第一部完~

というのが授業で僕が把握したコンピュータ支援教育関連の大まかな流れ。概論って単元だしこんなもんでいいよね。とりあえず単位は出てるし。僕がこの分野に抱いた印象は「超金にならねえ上に非現実的すぎる」という大変失礼なモノ。なんせ結果が「数値」として出づらい。だからお金が回ってこないのに、お金かけないと結果が出ない、という悪循環のドツボにハマってる感じ。

で、その授業のテストで大変面白い問題が出たのだ。「これからのCAIがどうなるか思うところを述べよ」みたいな論旨のお題。

僕は鉛筆を握ったまま考えた。


教育システムは自動化された教材で利用者に理解させるのが基本的な目的であり目標だ。これなら理解度が異なる利用者それぞれに適応した歩速で教えることができるから。ではインパクトの高い理解をさせる、とは何ぞや。

僕が思いついた一つ目のキーワードは「インタラクション」(interaction)。操作するとその結果が即時直接反映される、って奴。いわゆるインタラクティブ。これはものすごーく直接的に理解できる。例えばGUIなOSではボタンをクリックすると、ボタンがへこむようなアニメーションをわざわざ実装してる。利用者に「ほれ、あんたはボタンを押したんだ。ディスプレイの中でもこれはボタンなんだよ」と明示してるわけだ。

ではどのようにインタラクションを起こせばよいのか。四択問題の正解不正解をピンポーンとブッブーで表現するなんて20年も30年も前の話なわけで。

次に思いついたキーワードはMMORPG。

伝統的CAIから知的CAIに移行する段階で、教材で教えようとする世界をモデル化しシミュレーションする、っていう動きがあったらしい(ノートが手元にないんでそれをソラで出せない)。それなら世界を丸ごと構築しているMMORPGのような箱庭の中で遊ぶのってステキやん?ガンパレードマーチみたいな世界でもいいけどさ。

例えば仮に中学校までで習う物理を教材とする。物理だと大抵は数式で拒絶反応が出てしまうんだけど、数式を忠実に再現する動きを何度も何度も繰返し操作すれば、なんとなく体で覚えちゃうんじゃないのかと思うのだ。

利用者それぞれがプレイヤーとなって、ゲームの中で放物運動だの等速直線運動だの重力だのをアクションゲームか何かで仮想体験すりゃーいい。これを日本中で一斉に同世代の中学生同士でチャットでワイワイやりながら遊ぶわけだ。あ、これ普通に楽しい。

勿論こんなMMO世界を作るなんて、どれほどの銭がかかるか知らないわけじゃない。けど、きっと行き着くところはこういうところなんだと思う。

というのを答案に書いたわけで。

考えてみればゲームってのは現実で必要な要素をとことんシンプルに抜き出してモデル化してるケースが多い。

ルイ14世ってボードゲームはいかにして王宮内の権力者に取り入るか、っていうのをモデル化している。ゲーム中にワイロとか親しさなんてのが出てきて、それをプレイヤー同士の駆け引きにまで昇華してる。

ガンパレードマーチでは主人公に発言力なんてパラメータがある。これはゲーム内で頑張って勉強や仕事をしていればその分えらい人への陳情がとおりやすくなる。逆にゲームの中で遊びほうけていたら、主人公からどんどん人が離れていく。うん、えらいことリアル。

だから電子的にモデル化するってのは現実(この場合は教材)を徹底的に研究することであり、それは限りなくゲームデザインに近い。だから、今回のニュースでゲーム屋が教材屋と手を組むってーのは起きるべくして起きたなぁ、というのが僕の意見でした。


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