イノベーションが落とす影
なんかもうヤケクソみたいにファイル共有ソフトにおける情報流出が毎日報道されてます。木を隠すなら森の中、という公的機関方面の広報担当者の気持ちが透けて見えるみたいでステキー(棒読み)。その結果自衛隊は私物PCを官費で置き換える
決定も行われてみたいで。これはこれでよい事だと思います。ってか本当に決定が遅すぎる。第二次大戦であんだけ情報戦で負けたのにもちっと骨身にしみろよ、とジョークをかましてツカミとします。
「逮捕されなければ対処できた」 公判でウィニー開発者ファイル交換ソフト「ウィニー」の開発者で、著作権法違反幇助(ほうじょ)の罪に問われている元東大大学院助手のプログラマー、金子勇被告(35)の第20回公判が9日、京都地裁(氷室真裁判長)であった。弁護側の被告人質問で金子被告は、全国でウイルスに感染したウィニーを介して情報流出が相次いでいる問題について「私が逮捕されていなければ対処ができ、初めから問題は起きなかった」と述べた。
この公判、日本で一番苦々しく見てるのはこの中
にリストアップされてる京都府警以外の全組織じゃないかな。
念のためおさらいすると
京都府警所属交番勤務の警官が私物PCで共有ソフトを利用
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ウイルス感染で各種調書類の流出が表面化
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府警は何をトチ狂ったか共有ソフト開発者を逮捕
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逮捕による威嚇で共有ソフト利用者減る、つまり沈静化すると思ってた
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その考えは大間違いで利用者爆増
↓
今も色々とダダモレ。マジでどうしましょ←いまここ
というのが「報道されない」世間一般の見解です。で、司直の判断を仰いでいる最中。何が面白いって社会問題化しているのに、開発者を逮捕しているため解決が行えない。という斬新なジレンマが存在する点。
流出問題については対処方法が3通りあって、1つは開発者を無罪放免とし、共有ネットワーク上の任意ファイルを確実に消す方法を実装させる。この方法はコストがメッチャクチャ安くて確実。なのに出来ない。京都府警のチョンボ(フリテン)を認めることになるから。
2つめの方法は、そーだなぁ…初級システムアドミニストレータ
以上に類する資格・能力を有しないものを一括解雇。これはテキメンに効く。メチャクチャ効く。ただ日本から公務員が5割くらい減るんちゃうんかと思う。もう今の世の中読み書きソロバンの次にパソコンくらい理解して扱えないと世の中回らないんだし。けどさすがにこれは横柄だろうから妥協案をテキトーに書いてみる。仮に僕が支配する側なら公務員資格試験に情報セキュリティ科目を用意した上で公務員資格を更新制にする。これでもだいぶマシになる。なのにこれを実現しないあたり、日本はステキやん?と思うわけですけどね。
最後の方法は機密情報が存在する職種方面の襟を正させる。こっちは9割方上意下達の世界なので鶴の一声で収まるハズなのに未だ収まらない。おかしいね。だから防衛庁は何億円も臨時予算を使うことになったわけで。もうこれが不謹慎ながら愉快でたまりません。
念のため言っておくと僕は官費PCを「税金のムダ使い」とは思いません。自衛隊の場合は今まで財務省に対して出していた予算請求の理由をつけられなかった「官費PCの支給」を実施する錦の御旗となったわけで。皮肉な結果として。そうでなくとも公務員には大抵の場合守秘義務が生じるのに私物PCを持ち込んでなければ事務処理ができない現場なんて病んでるとしか思えないから。だから正しい税金の使い道だと僕は認識している。わけわからんハコモノを建てるよりけた違いで有効だろうし。ただ、この意見は「紙ベースの事務作業が毛虫より嫌い」な元SEの戯言ですから。何も全部が全部IT化しろなんてよう言わんわっ。
このファイル共有ソフトの作者は開発当初「著作権制度を変える」と豪語してたんだけど、それより先に行政の運用システムが変わりそうでちょっと面白そうです。
僕は楽観主義者なので、これから先のことを夢交じりに楽観的に考えてみるんだけど、警察組織にもじきPCが官給される。その流れは特別公務員以外、つまり一般公務員にも波及する。そうすると組織全体のIT利用能力が上がり、様々な理由で敬遠されていた事務処理の徹底したIT化が推進されて、結果として公務員の口減らし、という流れにならないかなぁ、と思うんです。むしろそうならないと困る。現代日本において様々な意思決定層に居る団塊の世代がぼちぼち抜けてくわけだし。魚も組織も頭から腐るって言うわけだし。
この暴露ウィルスを作った人は自分が作ったプログラムが流れているのにムカついて作ったか、単純愉快犯として作ったかのどっちかだけど、なかなかどうして、共有ソフトの作者とセットでちょっとした技術革新、意識革新を起こしてるんじゃないかなぁ。