情報漏洩にまつわる考察
自衛隊方面から色々なデータが流出しちゃって、なんか問題になってますね~。
ま、自衛隊に限らず、もうものすごい勢いで漏れてます
が。
色々問題点が挙げられると思うんですよ、今回の件。
0.ファイル共有ソフトの恐ろしさとその利用者を狙い撃ちしたウイルス
1.流出させちゃった人の問題意識の希薄さ
2.防衛庁内官僚機構の理解のなさ
3.軍備を真剣に考える政治家のなさ
4.そもそも防諜は軍備における(略
割と長いですよ?
0番については論じません。今回の問題外の事象だと判断しています。
あえて言うなら京都府警が短絡的すぎた。カっとなりすぎた。これがよくなかった。
1から。
これは本当~に頭が痛くなる話で。技術の甘い水だけを甘受しようとした結果だと思います。コンピュータが何でもできる何でも手に入る魔法の杖だと思っている人が多すぎるのがよろしくない。
例えば、言葉・言語ってのも間違いなく技術です。だから昔の日本人は言霊という超自然的な概念を抱き、そして畏怖しています。なのに、今回のケースは理解してないのにも関わらず扱いが難しいものに対してあまりにも無邪気だった、それが今回の事件の切っ先だったんじゃないのかな。
そのためには各種専門用語は、専門家が、今回の場合は情報技術者がもっと噛み砕いて上手に説明する責務を負っていると僕は考えます。要するにえらそうなカタカナ語やら略語やら符丁ばっか使うなってことだ。これが本当にコストのかかる行為である、ということを僕は十分に理解した上で言っています。
あとはそのリスクと原理を十分に説明しない初等PCアングラ雑誌の寄稿者、スタッフの浅はかさと、メリットしか口伝しない半可通の人。この手のツールを使ってる人間は同じ罪を背負っていると僕は考えます。
2.
防衛庁内官僚機構の理解のなさについては、色々言われているようですが、機密保持の原則からいけば未承認機器を管内ネットワークに接続させない、ということも実施できていなかった、というかできなかったようです。
予算が足りなくて事務用PCが十分に浸透せず、私物PCの持込を黙認せざるをえなかった。結果としてこのようなことになった、という悲しい現実があるんだ、という見方。現場の技術職員の人は本当にじくしたる思いなんじゃないのかな。僕が同じ立場なら、即入鬱できるレベルなのは想像に難くない。
そこから演繹的に考えると防衛費が安いのが原因。今回は国防やら憲法9条については論じないのでスルーするとして。一番安く防衛力を持てる方法って実は核武装なんだけど、まあ、絶対にムリだしなぁ。
僕は官僚機構における単年度会計予算の獲得方法なんざさっぱりわからんのですけど、どんなに素晴らしい提案をしても予算が下りない、それが現実なんでしょうか?国会の予算会議中にくそどうでもいいガセメールで数日つぶせてるんだし、もっとマシなことにカロリー使えないのか、とも思います。
3.
軍備を真剣に考える政治家のなさ。ものすごーいシンプルに考えると、年間5兆円近い予算が動くにも関わらず、裾野が意外と狭いのでおいちい汁が吸えないからじゃない?なんて穿っちゃう。これは日本人の多くが軍備という国際社会における外交手段の一つをあまりにも軽視している、臭いものだと思ってフタをしてるのも原因じゃないかなー、とも思います。
実際のとこ、選挙運動中に「防衛庁の予算を増やします」などと大声で言ってると、自衛隊の現場で働く人はともかくとして、現実を見ず理想しか謡えない人々が多すぎるから、どうなるかわかったもんじゃない。
しかし、それほどまでに現実的な解を望んじゃいけない組織なのかな、自衛隊って。おぢさんちょと悲しくなってきた。
4.
防諜。これは現代戦において極めて重要度が高い要素なんだけれども、日本はスパイ天国として有名らしーですねぃ。
世界最強軍事力を誇る米国の国防総省なんかはそもそも軍用システムが国産だわ、省内システムをわざわざ公募かけた上で発注するわと、お金の使い方がハンパなく正しい。adaっつープログラミング言語を作ってしまうくらい。設計当初は本当に先進的なもので、ソフトウェア工学と情報言語学における一大エポックと言ってしまっても問題ナッシン、なくらい良く出来ている設計思想です。これが後のC++やJavaに継承されてると聞いたときは本当にアメリカの国力の高さを思い知ったもんです。忘れがちだけど、インターネットの起源が冷戦なわけだしね。
なのに日本はどーなんだコレ。聞いたところによると自前暗号プログラムとWindows付属のメーラで文書のやり取りとか、ちょっと泣けませんかこれ。
今回の件は、マスコミさんたちがここぞとばかりに飛びついて大きな話になったので、特別予算枠が編成されるんちゃうんかしら?などと僕は思ってます。
そうしたら、もっと安全で堅牢なシステムで運用されるんじゃないかな~、そうだといいなぁ、本当に。