ヤクルト30本勝負 中編
※今回のエントリーは画像多いです※
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前回
までのあらすじ。
探偵ナイトスクープがインスパイヤしたヤクルト30本一気飲み。実行するのは構わないんだが、それが研究室になぜ3人分、合計90本もあるのだ。(インスパイヤは他動詞なので、使い方はこれであってるはず)
「エンジョイ&エキサイティング」
ノリの良さを信条とする我々の前に立ちはだかる白褐色の液体65cc容器90本。合計5.85リットル。一人あたり1950cc。
我々は何処へ行こうとしているのか。とりあえず天国でないのだけは確かだ。
それでは、改めて研究室のメンバー紹介を行おう。
・今回のサバトの原因を作り出した愛に生きる自爆系京都人S君。強制参加
・そしてサバトを厳かに執り行う主犯T君。あ、今はビデオカメラ持ってるからTディレクター
・「15倍以下は馬券じゃねえッ!」研究室きっての切れ者G君。ノリで参加
・容貌と芸風がロンブーの頭いい方に似てる学年主席後輩K君。ノリノリで参加
・今回初登場、阿波が生み出したマジメな天然児後輩O君
・ジェネレーションギャップも何のその、いつも心に中二男子のワタクシ
以上若気の至った5名と、三十路2向聴(シャンテン)の1名で伝説が生まれる瞬間に立ち会うことになった。前もって僕は不参加の意思表明を何度も行っているし、懐も痛まないため高みの見物を決め込むことにした。
ただ、Tディレクター、なんか自分の机でゴソコソしてたんだよね…
Tディレクターがナレーションをはじめた。カメラを回し始めたようだ。
「今回はS君たっての希望により、ヤクルト30本一気飲みの儀を執り行うことになりました。解説の0さんと、前回の優勝者である魔王さんです」
解説《ども》
僕『ども』
いや、つい反応しちゃったけども、ご丁寧にこっちへカメラを向けるんじゃない。てゆーか記録に残るモンになんと言う嘘を吹き込むんだ。いつ誰が魔王になったっちゅーねん。
解説
「水曜どうでしょう」ネタ。原付バイクで京都から鹿児島佐多岬まで行くという企画中、番組ディレクターとお菓子早食い競争に勝てば、出演者の替わりにそのディレクターが運転するというネタがありまして。その番組ディレクターが鬼のような甘味王。あまりの強さに魔王と呼ばれるようになった。
どうやら僕の魔王はそこからきているようだ。失敬な。青いペプシと青いバブルマン
が他人よりちょっと好きなだけじゃないか。
「えー、今回、私がスポンサーとなりまして、ヤクルト90本、自腹で買って来ました。これをやるためにお金を下ろしてきたんやぞ(笑)」
『…えーと、これ全部で幾ら?(笑)』
「学校くる途中、5本パック180円を18本、マックスバリューで。マルナカ(県内最大手スーパー)は3本で150円だったし。安かったので」
『え、マックスバリューで?リュックに入れて?』
Tディレクターはカブ通学。最寄のマックスバリューから学校までは数キロある。
すかさずG君「おいおい、5850グラムとして大体6キロかよ(苦笑)」
「うん、重かったよぉ~。カブで袋のまま提げてきた」
『提げてきたのかよ!レジの人はどういう反応を?』
「ちょっといぶかしんでた(笑)」
『んじゃあさすがにマックスバリューのヤクルトは売り切れたよね?』
「まだ半分くらい残っとったかな?(笑)」
こんなやりとりを少しやりまして。
「それでは、そろそろ始めたいと思います。TVでやってた通り、何本飲んでも人体に影響はなさそうです。お三方、準備はよろしいですか?」
こくり。こくり。こくり。
「えー、(カメラを壁に向ける)現在、午後5時です。ディスク容量の都合で制限時間が60分ほどしかありませんので、ご注意ください。それではスタート」
《ぱちぱち》
『ぱちぱち』
流石に最初は全員快調だ。カラン、カランと空容器を机に並べる硬めの音が部屋に響く。
1本目をダラダラと飲み終わったG君。「ヤクルトひっさしぶりやなー。ここ10年くらい飲んでないわ」基本脱力系のG君、座り方からしてやる気がありません。
横でマシーンの如く安定ペースで飲み干しているK君。恐ろしいまでに無口。コイツ本当にやる気だ!!!
その横ではちびちびとフタをめくってるS君。現在2位。言い出しっぺの割にテンション低っ。
「これ、飽きるなぁ」「とにかくね、味が濃い」「ヤクルト冷たくて、腹冷えた…」などとネガティブな感想が漏れるようになる。
『そいやさ、ヤクルト
ってすんげー甘いけど、一体それだけ(30本)でどれ位のカロリーになるんだろね?』
G君はじっと容器を見つめ「(30本で)1500Kカロリーやぁ!!!!(爆笑)」
『マジか(爆笑)』
あ、トップを爆走中のK君がクチを押さえて、足をじたばたしてる。
Tディレクターがいじりだしたぞ。「どうしました、Kさん? え、噴出しそうになった? こらこら、笑わせちゃダメじゃないか(爆笑)」
『1500Kてカツ丼1杯くらいだな。どうみてもカツ丼1杯の方が楽やんけ』
虚ろな目をしてたS君「成人男性一日あたりの必要なカロリーの2/3くらいやね」
等と理系らしいトークをしながら、皆飲みつづけた。
そして…
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……
ついに全員の手が止まる。やっとかよ!と思わなくもない。
首位爆走中のK君は残り5本(!)。言い出しっぺS君は半分を折り返した。G君は10本飲んだところで完全に放棄。セルフTKO。
K君「…た、煙草吸いたい…です…」と腹の底から搾り出した言葉をポツリと。嘘ついてるセリフじゃないのは確かだ。
S君、僕ら外野の問いかけに対してダルそうにリアクションを返すものの、土俵際に追い詰めれた程の余裕しか残ってなさそう。
G君は…あ、なんか並べ始めたぞ。
並べながらG君「しくったぁぁ。最初から9本飲んどけば綺麗に並んだのに!!」いや、しくじったのはそこじゃない。もっと前。かなり前。
ニヤけながらカメラを回すTディレクター。「どうですか、Gさん、そろそろカードいきますか?」
カードの存在を知らなかった僕は問いかける。『え??カード????????なにそれ????????』
Tディレクター「あー、ぷっすま
のヘルプ方式ね」
そういえば、この日は授業がないので僕は昼から来たんだけど、皆は午前中から居る。Tディレクターに至っては朝、一番乗りに研究室へやってきたらしい。ヤクルト90本抱えて。
僕は陰謀めいたものを感じながら、その理由を思考していた。
「Gさん、カードは1番から3番まであります。内容は『O君』『魔王』『続行』とありますが、私も分からないくらいシャッフルしてます。さあ、どれをいきましょうか?」
魔王?
ちょっとまて僕は聞いてない。マジ聞いてない。ガチ聞いてない。ぅおのれ謀ったなあああああアアアアアアアアッッ!!!
このとき、僕の脳裏にはこの画像
がポコンとポップアップしてきた。
「んー…じゃあ、3番で」
…そして、運命の車輪が廻りはじめた…
To be continued…