ふけばとぶよ
そして10月10日。
前にもここに書いたけど、僕の父親は将棋くらいしか趣味がない。けどガチで指せるよな相手が周囲に居ないので(僕もある程度は指せるけど弱い)来る日も来る日も新聞の将棋欄と日曜午前にNHK教育でやってる将棋番組を眺めてる、そんな、趣味にお金すらかけない人です。
ネットでタダで対局できるトコも教えたのに自分からやろうとしないあたり、そもそも本当に趣味なのか?と思うわけですが…
そしたら高松市内でプロ棋士が一局指すよ、観戦できるし、無料だよ~、というイベントがございまして。しかもラッキーなことにプロ棋士の片方が羽生善治だし。ん、ミーハー根性丸出しとか言うな。
人ごみが嫌いだと嫌がる父親を母親とともに車に押し込んで、現地に行ってみました。これを逃したらプロ棋士を生で拝めることなんてないだろうし。
田舎くさい県にしてはずいぶん気張ったサンポート高松という、横浜みなとみらいの超縮小コピーなトコの大ホールには県内の熱心な将棋スキーが集まってました。
ついたら丁度プロの対局が始まるトコでして。
司会者の合図で羽生善治名人と久保利明8段が1階客席の左右からスポットライトを浴びながら出てきました…って小柄だなぁ…二人ともすごいなで肩だし…
生羽生(これが言いたかった)だと言うのにやたら感動が薄いです。2階席からだから遠くて顔まではよく見えないし。
粛々とした振り駒で先手久保8段、後手羽生名人と決まって対局開始。
って、うわあ、指してる横でマイクつけたプロ棋士が解説してます。いやいやこれライブですよ?別室で解説するNHK教育のアレとは違いますよ?
強制サトラレ状態になっちゃう外野はお構いなしに淡々と駒を進める羽生名人と久保8段。公開対局が前提なのでもち時間がたったの10分。超早指しと呼ばれます。本当なら何時間、下手すりゃ数日かけて対局するのが普通なわけで、かなり過酷な条件だと思います。横では相変わらず大音声で解説してるし。
…個人的に解説は要らないと思うんですが、年々減ってるであろう競技人口を少しでも増やそうと思うとこうなっちゃうんでしょうねぇ…
ふと横を見ると父親は身を乗り出して食い入ってます。母親のほうは…普通に寝てる…ムリも無いけど…
途中で封じ手をムリやり捻出するためのよーな休憩時間をはさみつつ。封じ手ってマンガではよく見かけるんですが、本当にやってるのを見たのはこれが初めて。
JT主催だけあって、休憩中の喫煙所はしっかり確保してくれてましたよ。瀬戸内海を見ながらの一服は美味しかったッス。
休憩おわってまた対局。81マスの盤上で8種の駒が展開される戦いを見てても「え、これどっちが押してるん?」と頓珍漢な質問ばっかりする僕の脳みそは「さすがプロ、うっかりの一手は無いなぁ」くらいしか思いませんでした。
結局羽生名人の投了で100数手にて終わり。
真剣勝負を見てるとこっちまで肩が凝るもんですなぁ。2時間近く座りっぱなしだったんですが、なかなかいい経験でした。






コメント
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