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2004年02月03日

エンジニアのエレジー

これまた今更感が漂いますが、青色LED訴訟について。

僕もエンジニアの端くれですから、こういう記事は大変気になるもんです。

ちなみになぜ青色LEDでここまで話が大きくなってるのかというと、これまでLED(発光ダイオード)ってのは、赤、緑までは作れたし普通に実用化されていました。ところが最も波長の短い青がどうしても作れなかった。

自然界の色を作っているのは光の三原色なわけですが、青だけがどうしても無い。
LEDで三原色が揃うと白色が生み出せますし、応用すれば新宿アルタにあるような巨大TV、光学ドライブなどの精密レーザー機器、果ては信号機まで、とありとあらゆる分野に応用できたもんだから大変。
LEDの寿命は半永久的ってのもあるので、誰がどうみても金の卵になることは明らかでした。

そんなわけで実は世界中で青色LEDの開発研究が行われていました。僻地にある僕の母校ですら行ってたそうですから、ハンパじゃないです。

で、日亜化学の社員である中村っておっさんがホンの弾みで青色LEDの実用化に成功。
製品化にこぎつけて普及しだしたのはほんの数年前です。出始めの頃は青色LED1個で500円くらいする大層高価なLEDだったんです。他の色は袋に詰まって100円とかなのに。

そっからはありえない速度で普及しまして、携帯のイルミネーションやPS2の電源ランプにまで使われる始末。
けた違いの利益が日亜化学に舞い込んでいるわけで、そう考えれば200億円くらいもらっても、全然安いとおもうんだけどなぁ、というのが僕の考えです。
中村のおっさんは会社から冷や飯を食わされてたそうですし、特許権はもってかれちゃうわで、復讐だとしても全然安い。

で、そこから、給料を貰いながら発明したものって誰のもの? という論争になるんです。
大企業やそれのお抱えの研究所なんかでは、年間特許出願数のノルマが課せられてるそうですが、それってどーなのかなぁという感じです。無理やりひねり出した特許にロクなもんは無いと思うし。

次の論争は「今回は巨万の利益になったけど、全く利益にならず研究費ばかり浪費するってことになると、社員がリスクを背負うのか?」になると思います。これまたナンセンスな考えだと思います。
まぁ、某研究所の依頼「どこかで見たことあるようなモノに偉い人らが難解な小理屈をつけて、研究成果とするもの」の開発をしていた(例に漏れずデスマーチでした)ので、皮肉たっぷりですが(苦笑)。
そんなナンセンスなことしてる研究員なんぞ首を切ればいいわけで、研究結果の良し悪しもわからない某電話会社の人は頭おかしいんじゃねえのか? ということです。
ただでさえ理系博士号、修士号をとりたての無職がバンバン増えている時代なんだし。
日本国内は絶望的なくらい新しいポストが足りない状態にもかかわらず、成果が出せない人がポストにしがみ付いてる現状が悪なわけです。

ちなみに僕がいた会社では下請け開発が基本だったので、プログラムの著作権はすべてお客さんのものでした。また、業務で知りえた知識、技術を利用して副業をするのも禁止されていました。
けどそんなにドライにやってると仕事が全く片付かないので、給料にならない休憩時間に共通ライブラリを作ったり、終電で自宅に帰ってから調べ物を続けるってことをしてました。割と働き者だったんですなぁ。

そんなわけで、シェアウエアで小銭稼ぎってこともできなかったわけです。
その代わりライブラリ作成が随分得意になりました。

そう考えると、日本の社会ってクソつまんないですねぇ。
だからといってはアレなんですが、この青色LED訴訟が風穴をあけてくれないかなぁと、ほんのり期待しています。

コメント

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