鍛冶屋の物語
ある鍛冶屋さんがいます。
彼は稲葉山の案内役の横で、商売をしていました。両替周辺なら人の往来も激しく商売にうってつけなのですが、そうではなく、案内役の横に座っていました。
売り出しているものは、あいくちなど普通のラインナップなのですが、中に刀子、革のはちまき、竹の腹当といった初心者向け装備や、他職が使う生産材料もまじっていました。値段を見ると1文単位で刻まれており実によく考えてある設定でした。
彼はそこで案内役に話にくる生まれたての新キャラに目立つように、と、その位置で商売をしているのでしょう。
初心者向け装備を作っても、はっきり言うと利益にも習得にもなりません。むしろ材料ぶん倉庫が圧迫されるため、ある程度のLVになると、完全に敬遠されています。もちろん鍛冶屋に限った話ではなく、どの職も高レベルになると、初心者向け装備は取り扱わなくなってゆきます。
彼を稲葉山で見かけるときは、くる日もくる日もその場所で、いつもいつも、初心者向け装備を売っていましたした。
織田との合戦が小牧山で行われているときです。
戦いの合間に、先鋒要害で休んでいるPCの武器防具を修理して歩く彼の姿が見えました。誰もが口を揃えてお礼の言葉を彼にかけます。彼は何もいわず、もくもくと修理をしてまわるだけです。
いちど、彼へ対話をしたことがありますが、少し戸惑ったような、そんな返事をくれました。
要害の見回りをしているとき、彼がぽつんと一人で要害を見張っているときもありました。
そして彼が小牧山に居ないときは、やはり案内役横で座っているのを見かけました。
閉ざされたままだった近江関所の門が開かれたとき、案内役の横に彼の姿はありませんでした。合戦場にも彼の姿はありませんでした。
それから暫くが経ち、小谷で光の矢生産に勤しんでいるときのこと。在庫計算に失敗し、銅板が足りなくなって往生していました。
人影がまばらな小谷両替前を見回すと、浅井の家紋をつけた彼の姿がありました。そして稲葉山に居た頃と同じように、初心者向け装備と、生産材料を売っていたのです。
銅板を売ってもらい、端数をおまけしてくれました。お礼を言って立ち去ろうとすると「小谷においでの際は、またお立ち寄りください^^」と。
彼の紹介文には「勝ち組負け組気にせず、ゆったりマイペースで」と書かれていました。
なぜだかよくわからないけど、涙が出そうになるくらいひどく心に染みる一言だったので、ここに、ある鍛冶屋さんのお話を書き記しておきます。
彼は本当にこのゲームを愛し、楽しんでいるんだなぁ、と。
コメント
Penis size is the unwritten measure of masculinity and virility and viewed as and indicator of the ability to please sexually.
書いた人: vimax | 2006年09月11日 03:18